【鴻巣−桶川】
（鴻巣宿…桶川宿まで約７．２ｋｍ）
熊谷宿から約１６．５ｋｍ）
一か月ぶりの中山道歩きだね。
おじさん，その後調子はどうだん。
りん子ちゃん，先だっては悪かったのん。
実は，前日が宴会だったで，辛かっだだがん。
へえぇっ。そうなんだ。
今日の熊谷から桶川までは２４ｋｍあるじゃん。
大丈夫？
うん。多分・・・。でも，たろ・・。
あっ，ここここ，この高崎線の踏切を渡らんと。
踏切を渡ったら，落ち着いた雰囲気じゃん。
何か看板が立ってる。
八丁の一里塚だって。
おうっ。永美さんお怒りの一里塚だのん。
うっ。知らない女性じゃん？
おじさん，白状しりん。
おばさんには内緒にしとくで・・・。
おいおい，永美さんとは，
有名な「永遠の美少年」といってのん，
中山道のＨＰでは有名な人だぞん。
そういえば，
八丁一里塚の説明にはなってないね。
水草の写真を撮って，何しとるだん。
いや，
ムサシトミヨさんがおらんかと思ってのん。
えっ。武蔵富代さん？
また，女の人？
おいおい，りん子ちゃんは，
何でも女の人に結びつけるだのん。
それでもムサシトミヨを守る人にとっては
彼女のように大切かもしれん。
ああ，魚か。
やっと熊谷堤に出たぞん。
荒川だらあ。
このあたりに久下冠水橋があるはずじゃん。
ほい，この石碑を見りん。
平成１５年に，なくなったみたいだぞん。
ひょえっ。
堤防の下にきれいなイチョウがあるぞん。
石碑があるが，よく読めんのん。
堤という字だけ分かるぞん。
これ，とらぞうさんのブログにあったよ。
何でもこのあたりの堤防が完成したときの
もので，伊藤博文さんが書いたって。
それから，奥にあるのが久下の権八地蔵だよ。
むむっ。
とらぞうさんが歩いたのは，
わしんとうが歩いた，だいぶ後だぞん。
いいから，いいから・・・。
ほい，そんなに急がんでもいいがや。
久下橋の写真を撮らせてくりょ。
振り返って，パチリ。
堤防の下に祠があるじゃん。
久下新田の一里塚だって。
ほい，このあたりは昭和５７年の台風で
決壊したそうだぞん。
まさに荒れる川だらあ。
ここにも権八地蔵があるじゃん。
ところで権八って誰だん。
どうも歌舞伎の「鈴ヶ森」というのに
出てくるらしいが，わしもよく分からんだわ。
それより，そろそろ休憩せまいか。
ちょうど東屋があって休憩できそうじゃん。
榎戸堰公園だって。
鴻巣市ふるさと散歩道となっとるのん。
吹上駅のところで跨線橋を渡るみたいじゃん。
高崎線を越えんといかんようじゃな。
無駄な上がり下がりはつかれるのん。
でも見晴らしはいいじゃん。
吹上って，中山道の間の宿だったみたいね。
ほい，杭ん棒があるぞん。
何々，史跡一里塚。吹上町指定文化財だと。
説明板が，古くてよく分からん。
そうだらあ。
でも，今日は長丁場。急がまい。
ちょっと待ちん。
りん子ちゃん，早すぎるぞん。
しかしいろんな道と合流するのん。
箕田（みだ）追分とあるぞん。
行田から日光へ行く道みたいだのん。
ガイドブックに地蔵堂とあるけど，
こうやって振り返ってみないと
見落としちゃうじゃんねえ。
ところで，わしらはどちらから来ただん。
左の方から来ただったかのん。
武蔵水路と書いてあるぞん。
何だか分からんが，写しとくかのん。
中道橋だら。写せばいいじゃん。
何と投げやりな。
中山道歩きの参考になるでのん。
このあたり，神社や寺がいっぱいあるのん。
箕田八幡神社には，箕田碑があるそうじゃん。
むむっ。箕田八幡神社？
さっき，郷社氷川八幡神社というのはあったが・・。
へっ。見逃してまった！
これは鴻神社だのん。
やれやれ，やっと鴻巣宿か。疲れたのん。
街道の古いものは，何にもないみたいじゃん。
このあたりに本陣があったはずだけど・・。
それでも歩道のタイルにコウノトリがいるぞん。
（桶川宿…上尾宿まで約３．７ｋｍ）
鴻巣宿から約７．２ｋｍ）
鴻巣って，ひな人形が有名のようじゃな。
それよりいい感じのせんべい屋さんがあるじゃん。
おおとりって，コウノトリのことだらあ。
そんなん分からん。
本手焼，寄って見るかん。
いよいよ北本市に入ったのん。
いよいよって，北本に何かあるの？
宿場でもあるまいし。
いやちょっと疲れとるで・・・。
この浅間神社の先のところを右に入ると，
旧中山道の原馬室一里塚だよ。
ねえ，行って見まい。
えっ。疲れとるし。でもしょうがないか。
線路の向こう。だいぶ回り道だのん。
「みっちゃあん」
「みっちゃあん」
あれっ，誰かと思ったらおばさんじゃん。
長野の望月宿以来だから，一年ぶりだらあ。
久しぶり。
みっちゃん，どえりゃあやっとかめだなあ。
元気そうで安心したわ。
何でばっさんが来るだ。びっくりしてまったがや。
わしゃあ，太郎と待ち合わせとっただぞん。
何を言っとりゃあす。太郎だけじゃあ，
みっちゃんとろくに話もできんから
わしが来てやっただわ。
りん子ちゃん，悪いのん。
こっからは，ばっさんと太郎と交代だわ。
人間ドックの調子が悪くて，無理ができんでのん。
それで，いよいよ北本って言っただね。
わかったよ，おじさん。ありがと。
さよなら。
どひええーっ。
あっという間に，桶川宿へ着いてまった。
おみゃあさんがた，
もう少しゆっくり歩かんかね。
ここが北の木戸跡だね。
あの緑のって，
桶を逆さにしたのみたいじゃん。。。
そういえば，そんな感じもするね。
桶川宿の宿場館。
ちょっとよさそうな感じじゃん。
それじゃあ，寄ってみりゃあせ。
太郎と二人で入るといいがね。
わしゃあ，外で待っとるわ。
いいよ。おばさん。
もう４時だし，そろそろ帰らなくっちゃ。
悪いね。りん子ちゃん。
あっ。これが本陣みたい。
今日は，ここで終了。
おばさんも太郎君もありがと。
何言っとりゃあすの。
わしらこそ，楽しかったがね。
なあ，太郎。
一時間しかお役に立てなくてごめんね。
次は，ぼくが・・・。
うっ。ぼくが？
（桶川までくれば，ゴールは間近。
ＪＲ車内で歓談して帰る三人であった。
りん子は，次回
太郎と二人で歩けるかもしれないと，
ちょっぴり期待するのであった。）
